masamoto パラチップホルダーの作り方!

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冷却機器部品の溝入れ用に、パラチップ20型用ホルダ作ってみました。
前回、mailで問い合わせ等もありましたので、制作過程も少し記録しました。
これで、日本高周波さんから頂いた全ての課題は果たしました。


20型は23型よりも僅かに小さいので、10mm角黄銅棒を使用し、切断接合部分には、置きロウ用の大きめの面取りを行い、接合表面はヤスリで酸化皮膜を除去しておきます。
エキセンピンの材料は、M4六角穴付きボルトと黄銅丸棒の端材で、
ボルトの方は、ロウ付け部の表面処理をヤスリで除去。
黄銅丸棒には4mmの貫通穴と、置きロウ用の面取りです。
 
接合面にフラックスを塗って、組み合わせ、面取り部に銀ロウ線を置き、フラックスを塗り込みます。
置きロウは、ホルダ用:直径1mm×接合長さ、
エキセンピン用:直径1mmの銀ロウを4mmの丸棒に2周程度巻き付け切断した物です。

耐火煉瓦の上で、銀ロウが溶けるまで一気に加熱します。
2本のトーチを同時に使用しましたが、写真では撮影のため片手はデジカメを持っていますので、1本しか写っていません。
銀ロウが若干不足しますので、差しロウで補います。
 
エキセンピンもホルダと同じ、火炎の勢いで倒さないように注意。
また、差しロウは不要。

ロウ付け後の状態
 
チップの内径に合わせてボルトの頭を削ります。

スクロールチャックにシムを入れて偏心させ、黄銅の部分を削ります。
同時に抜け防止の溝も入れておきます。
シムはトタン板を重ねて、厚さ約0.6mmです。
 
完成状態

同Y上面から、エキセンピンの溝に対応する位置に穴を明け、
エキセンピンの抜け防止に、真鍮製のふすま釘を打ち込みました。
 
部品状態。

以上です。
すばらしいっ!みなさんも挑戦してみましょう!